特設水上機母艦「香久丸」八角記念板
2017年 11月 17日
「香久丸」は昭和11年4月18日播磨造船所で進水。当時の国際汽船の貨物船として北米航路に就航していましたが、改装され、昭和12年8月25日特設水上機母艦として生まれ変わり、海軍に徴用されました。日華事変勃発にともない中国方面へ出動、水上機母艦として航空支援を行いました。香久丸航空隊が編成され、司令に岡田次作少佐(兵学校42期)が任命され、上海、華中方面に出動しました。その後昭和13年12月徴用解除となりました。上記八角記念板には昭和14年2月と記されていますので、この航空支援任務を記念したものと思われます。太平洋戦争が始まると、特設運送艦として再び徴用され、昭和19年11月4日、ルソン西方で米国潜水艦により、撃沈されました。総トン数6804トン、兵装12センチ単装高角砲2門。搭載航空機は九四式水偵4機、九五式水偵6機。